AIでアプリ開発を実験する(準備編)

前回の記事では、AIエージェント「Gemini」を使って、プログラムを書かずにAndroidアプリを完成させるまでを紹介しました。
今回は、その続編として、アプリの完成を目的とせず、AIエージェントを利用したアプリ開発で「どんなことができるのか」を実験していく過程を記録します。

まずは、開発環境の準備です。基本的な流れは前回と同じですが、改めて手順を追っていきましょう。

1. Geminiによる構築手順の確認
最初に、GeminiにAndroid Studioの環境構築手順を確認しました。この手順は私の環境ではすでに完了している部分もありますが、初めての方のために掲載しておきます。
Geminiによる環境構築手順

2. 新規プロジェクトの作成
次に、Android Studioを起動し、新しいプロジェクトを作成します。
まずは「New Project」を選択します。
新規プロジェクトの作成 - ステップ1

次に、プロジェクトのテンプレートを選択します。「Empty Activity」を選びましょう。
新規プロジェクトの作成 - ステップ2

プロジェクト名や保存場所、言語などを設定します。今回は実験的なプロジェクトなので、名前は「TestApplication」としました。言語は「Kotlin」を選択しています。
設定が完了し、「Finish」ボタンを押すと、プロジェクトが作成されます。
新規プロジェクトの作成 - ステップ3

これで、アプリ開発の準備が整いました。

早速、画面を作るよう指示を出します。やりたいことを一度に伝えてもうまくいかない気がしているので、1つずつ進めるのが確実だと考えています。そのため、まずは単純な画面遷移だけ作らせてみることにしました。

実際のプロンプトは以下の通りです。

「AndroidStudioを利用したアプリ開発でどんなことができるのか実験するようなアプリケーションを用意したい。
とりあえず、入口の画面と、遷移先の画面をそれぞれ用意して。
入口の画面は「スタート」画面
遷移先の画面を「実験」画面
とする。
実験画面は今後複数になることを想定した命名をしてほしい。」

Geminiへのプロンプトと結果

これだけで画面遷移は完成です。実際に動かしてみましょう。
アプリ実行画面1
アプリ実行画面2

無事に動きました。想定通りの内容です。
ボタンやテキストが小さいですが、これは指示してないので問題ありません。これも指示を出せば直してくれるはずです。
ここまでプログラムは一切触っていません。ただ画面遷移するだけのアプリとはいえ、これはすごいことではないでしょうか。ここまでずっと自然言語(日本語)でのやりとりしかしていません。

次はもっと具体的な内容を作っていこうと思います。

もちろんこの文章もGeminiが書いています。

« 前の記事に戻る 次の記事へ »

クールな方を見せてやる