プログラムを書かずにAndroidアプリを1日で完成させた話

「プログラムを書かずにアプリを完成させる」
そんな夢のような話が現実になりました。このノートでは、AIエージェント(Gemini)を全面的に活用し、たった1日でAndroidアプリをリリースまで持っていった驚きの道のりを紹介します。

通常、アプリ開発にはプログラミングの知識が必須です。しかし、今回私はコードを一行も書いていません。
開発の相棒は、対話形式で開発を進めてくれるAIエージェント「Gemini」です。

開発の第一歩である「Android Studio」のインストールから、私はGeminiに相談しました。
Geminiが示した手順を、ただ素直に実行するだけ。それだけで、複雑に見える開発環境のセットアップが驚くほどスムーズに完了しました。

ここから、具体的な開発の流れを追っていきましょう。

1. アプリの構想
最初に作ろうと決めたのは、ボタンを押すと音が鳴るだけの単純な「サウンドボード」アプリです。画面構成は「タイトル」「サウンドボード」「設定」の3つ。Geminiにそう伝えると、まずは仮のタイトル画面と、メインとなるサウンドボード画面の骨格がすぐに出来上がりました。

2. サウンドボード画面の実装
スマホでの操作性を考え、「ボタンは15個(横3 x 縦5)で、画面中央に配置してほしい」と依頼。音源はフリー素材サイトの「効果音ラボ」様からお借りし、それを各ボタンに割り当てるよう指示しました。さらに、「縦画面に固定」「ボタンに色を付けて見やすく」といった細かな要望も、すべて日本語で伝えただけです。タイトル画面に戻るためのボタンも、アイコン作成を含めてお願いしました。

3. 設定画面の機能追加
次に設定画面です。まずは必須機能として「音量調整」を依頼。そこから「せっかくだから、ユーザーが好きな音源に変更できると面白いかも?」と思いつき、音源変更機能も追加でお願いしました。

途中で「MP4形式の音源が設定できない」という問題に直面しましたが、これもGeminiに相談するとすぐ解決策を提示してくれ、無事対応完了。これにより、効果音だけでなく、手持ちの楽曲も再生できるアプリに進化しました。

勢いに乗って「いっそ録音機能も追加しよう」と依頼すると、これもあっさりと実装されました。さらに「デフォルトの音源に戻したい時もあるだろう」と考え、リセット機能を追加。音源を探す手間を省けるよう、30種類のデフォルト音源も用意してもらい、それらを選択できる機能も加えました。

このように、次々と思いついたアイデアを、ただ日本語で指示していくだけ。それだけで、アプリはみるみるうちに形になっていきました。

4. トラブルと解決
もちろん、全部が全部順調に進んだわけではありません。想定通りに動作しないこともありましたし、ビルドが通らないといった問題も発生しました。最初は動いていたはずの録音機能が、いつの間にか停止できなくなっている、なんてことも起きました。

しかし、これらの問題もすべてGeminiに相談するだけで解決しました。「ここが違う」「こんなエラーが出たから解決してくれ」「録音停止できないんだけど…」と、まるで部下に指示を出す上司のように。もしこれが人間同士の関係だったら、私は何も分からずに口だけ出す、ひどい上司だと思われたことでしょう。

けれど、相手はAIです。文句一つ言わず、淡々と問題を解決してくれます。AIが解決策を考えている間、私はYouTubeを見たり、ゲームをしたりと、好きなことをして待っていればいいのです。もちろん、出来上がったものの確認はしますが、指示だけ出して出かけても、AIは文句も言わず待っていてくれます。

5. 衝撃的な開発体験
私自身、20年間エンジニアとして仕事をしてきたので、全くの素人というわけではありません。しかし、Android Studioを使ったアプリ開発は未経験でした。それが今回、学習コストほぼゼロでアプリを一つ完成させられてしまった。これは本当に衝撃的な出来事でした。

蛇足:アプリができてから
アプリが完成すると、次に私が夢中になったのは「面白い音源探し」でした。効果音ラボ様の素材は素晴らしいのですが、子供と面白おかしく遊ぶには、もう少しパンチが欲しい。

「YouTubeなどから音声を切り出せたらいいのに…」
そう思ってGeminiに相談すると、それも無料でできる方法があるとのこと。善は急げと、子供に受けそうな「あの動画のあの声」や「こっちの動画のこのフレーズ」などを集めてアプリに実装してみました。案の定、子供は大喜びで遊んでくれました。ほんの一瞬でしたけどね。

それでも、私にとっては久しぶりに心から楽しいと感じる経験でした。アイデアはまだまだあるので、たとえ駄作だとしても、これからもどんどんアプリを作ってみようと思っています。

ちなみに、このアプリは現在Google Playストアで公開準備中です。ソースコードも公開したっていいくらいです。なにせ、私の労力はほとんどかかっていませんから。

最後に・・・
実はこのページとこの文章もGeminiに書かせました。


次回は、実際の構築手順を画面キャプチャなどを交えて紹介しようと考えています。
夢中で作ってしまったため、お見せできる素材が全くない状態です。近日中に用意しますので、もうしばらくお待ちください。

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